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2026.06.10

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【STAFF】なぜクレールス5.8Lは4〜16gなのか【前編】 by小川義行

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こんにちは。TULALA北海道スタッフの小川義行です。

これまでに、開発の経緯やレングスが5.10から5.8フィートに変わった理由、そして「私がなぜこのロッドを必要としたのか」までを書いてきました。現在固まっている 4〜16g・5.8フィート という数字も、すでに何度か触れてきています。

今回からは、その一段下の階層、「では、なぜ4〜16gという数字なのか」という、ウェイトレンジを支える実感の話に入っていきます。

少し書きごたえのある話なので、前編・後編に分けます。前編は下限の4gから、適正レンジ上限の11gまで、つまりこのロッドの本領が出るレンジの話です。

結論を先に書きますと、このレンジは流行や数字遊びの結果ではありません。実際に投げ、実際にキャストし、実際に魚を獲るという現場の現実に、誠実に向き合った結果として出てきた数字です。ルアーで段階を追って説明していきます。

その前に一つだけ、大前提を書いておきます。ここで話すルアーウェイトは、すべてベイトフィネスリールを使うことが前提です。特に下限側の軽いルアーは、ベイトフィネス対応のリールでないとまともにキャストできませんクレールス5.8Lは、ベイトフィネスリールと組み合わせて本領が出るロッドだと考えてください。

 

下限の話:3.7gは「投げられる」、4gが「現実的な下限」

まず下限から。

私が普段使っている一番軽いルアーは、ima イッセン45S(3.7g)です。クレールス5.8Lで投げると、フォアハンドキャストなら、オープンなポイントへの普通のキャストは問題なくできます。

ただし、3.7gでのピン撃ち(狙った小さなポイントに正確に撃ち込むキャスト)は、中級者以上の技術がないと難しいところがあります。風や流れの影響も受けやすく、バックハンドキャストで正確にコントロールするのもそれなりの慣れが要ります。

なので、3.7gは「投げられるけれど、ピン撃ちまで含めて自由に操るには経験が要る」というのが正直なところ。普通の人にとっての現実的な下限は、ピン撃ちも含めて快適にこなせる4g(DUO スピアヘッドリュウキ45S)あたりだと思います。

だから、下限は「4g」で考えています(スペックはまだ最終調整中ですが、ほぼこの数字になる見込みです)。「上級者じゃないと使えない数字」を出しても意味がないので、誰が使ってもまっとうに機能するラインを下限に置きました。

 

4.5〜11g:このロッドの本領レンジ

4gの少し上、4.5gから11gのあたりがこのロッドの本領が出るレンジです。ここに該当するルアーが、私の場合は本当に多い。

以下に挙げるのは、あくまで私が実際に投げているルアーの一例です。同じ重さなら、お手持ちのお気に入りに置き換えて読んでもらえれば。

このレンジの面白いところは、5〜7cmクラスのミノーも、9cm以上の大きめのミノーやセミルアーも、両方を扱えることです。順に紹介します。

 

5〜7cmクラス:適正レンジの中核

まずは5〜7cmクラスのミノー。スミスのDコンタクトは、サイズ違いがそのまま重さ違いになっていて分かりやすい一例です

・スミス Dコンタクト50(5cm/4.5g)
・スミス Dコンタクト63(6.3cm/7g)
・スミス Dコンタクト72(7.2cm/9.5g)

このクラスは全般的にすごく気持ちよく扱えます。Dコンタクトに限らず、

・山波商店 A2 MINNOW 52S(5.2cm/4.7g)
・山波商店 Izuru60S(6cm/6.3g)
・ラパラ CD7(7cm/8g)
・サムルアーズ サミング70SP(7cm/6.8g)
・ティモン トリコロール流芯70HW(7cm/9.2g)
・アイジェットリンク メガララ77SP(7.7cm/6.1g)
・ラパラ CDJ7(7cm/8g)

このあたりのミノーは、ルアーメーカーをまたいで、どれも素直に投げられます。

スプーンで言えば、アングラーズシステム BUX(11g)あたりも普通に扱える範囲です。

 

大きめのミノー・セミルアー

そしてもう一つ、このロッドが面白いのは、9cm以上の大きめのミノーやセミルアーも適正レンジの中で扱えること。瀬で大型のブラウントラウトを狙う場面など、大きめのルアーで強くアピールしたい場面があります。そういうとき、こんなラインナップを使い分けます(軽い順)。

・ハードコア トラウト ストゥープ90F(9cm/5.5g)
・ティムコ シュマリ95F(9.5cm/8g)
・ジップベイツ リッジ90F(9cm/9.5g)
・DUEL ミノーフラット95F(9.5cm/10.5g)
・スミスウィック サスペンディングラトリンログ(11.4cm/10.6g)
・ラパラ CDJ9(9cm/11g)

5.5gから11gまで、ウェイトは適正レンジ(6〜11g)を少し下から跨いで上限まで広くカバーしています。

このクラスのルアーは空気抵抗が強くてキャストしづらい場面もありますが、クレールス5.8Lはそういうルアーも普通にキャストできます。オーバーハングの下やカバーの奥といった撃ちにくいポイントにも、ちゃんと撃ち込んでいけます。

つまり、4.5〜11gという同じウェイト帯の中で、5〜7cmの繊細な釣りと、大きめのルアーでの強いアピール、両方を使い分けられる。これはこのロッドの懐の深さだと思っています。

 

いろんなルアーメーカーのルアーが使える

ここまでに挙げたルアー名を見ていただくとわかる通り、ima、DUO、スミス、ラパラ、サムルアーズ、ティモン、アイジェットリンク、アングラーズシステム、ティムコ、ジップベイツ、スミスウィック、山波商店。一つのロッドの紹介で、これだけのルアーメーカーが登場します。

私自身、いろんなルアーメーカーのルアーを使ってきました。クレールス5.8Lは、そのどれもが素直に投げられるように作っています。

 

適正レンジは6〜11g

このレンジ全体を精査してみて見えてきたのが、「適正で気持ちよく投げられるのは6〜11g」という線です。CDJ9(11g)、BUX 11gあたりまでが、キャストで気持ちよく振り抜けるラインになります。

ここまでが、クレールス5.8Lの「本領が出るレンジ」の話です。

ただ、スペック上の上限は11gではなく16gで考えています。つまり、適正レンジ(6〜11g)を超えた11gから16gまで、まだ5gの幅が残っていることになります。

なぜそこまで上を伸ばしたのか。そこで何をするのか。そして、結局この4〜16gというレンジ全体が、何を意味しているのか。

これは後編で書きます。「北海道の川が、基準だった」。クレールス5.8Lというロッドの、根っこにある話です。

引き続きお付き合いください。

 

 

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