2021.06.04
カテゴリー: Staccato(スタッカート) / スタッフレポート / ストローセッティング
【対磯の大メバルを想定した長尺メバルロッドの製作】
福岡のぴーやまです。
今回は、水面下で進めているメバルロッドの製作について書きたいと思います。
普段は鱸釣りをメインに釣っていますが、冬から初夏にかけて釣るメバルもめちゃくちゃ好きだったりします。
メバル釣りの中でも「大型個体を狙って釣る」磯場での釣りが特に好きです。
その甲斐あって現在、対磯の大メバル用長尺スピニングロッドの製作を進めております。
過去には夜の漁港の外向きテトラでもそこそこ大きいメバルを釣って楽しんでいましたが、
釣り仲間に磯に連れて行ってもらったときに25cmを超える良型のメバルばかり釣れることに驚愕しました。
それ以来、磯メバルにのめり込んでおります。
当初はエクストリーム版の初代Groovy80T-Lを使っていて
適度な張りと掛けたら曲がる柔軟さがすごく使い易くめちゃくちゃお気に入りでした。
そしてリニューアルされた現行のストローガイドセッティングが施されたTULALA Flightex Groovy80Sを手にし、
より強く、ローアングルの小口径多連式セッティングガイドにより、
ガイド間のラインのバタ付きを抑え強風下でもそれほど飛距離を落とさず、
真っ暗闇でもライントラブルも無く快適になりました。
それでも稀に沖で掛けた良型メバルに手前のブレイクを超えられずスタックされたり、
得体のしれない魚に伸されたりすることもあり、もう少し強ければ…もう少しファイトポイントが高ければ…と思っていました。
そこで、ツララに長尺メバルロッド作りませんか? と相談したところ
快くOKをいただいて、対磯の大メバルを想定した長尺メバルロッドの製作が始まったのです。
大まかなコンセプトは磯で大型メバルを安全かつ安心して獲れるロッド。
2g前後のジグ単から20gを超えるフロートを振り切れ、厳寒期のショートバイトから鱸等の不意の大物ゲストも取り込めるように。
現在ゴロタ磯から本格的な磯まで天候問わず毎週釣り場に通い、絶賛テスト中です。
ツララにはロッドとガイドを知り尽くしたビルダーと、実釣現場主義のビルダーが在籍しておりますので、
こちらの要望とビルダーの経験から早い段階で理想的なセッティングに近づけます。
そしてロッドを組み上げるスピードがめちゃくちゃ早いです。
おかげで1本目のロッドを受け取って2か月も経たないうちにもう4本目という、
とんでもないスピードでプロトが上がってきます。汗
1本目を作る際に、グリップ長には拘りがあってあーだこーだと注文を付けてたら
「ちょっと黙っとってください!」と言われて(笑)。
上がってきたロッドのグリップはドンピシャの長さで流石だと思いました。
おかげでどのサンプルも良い感じに仕上がっているので使えば使うほど選別に頭を抱えて悩んでおります。笑
そんな感じで順調にテストは進んでおり、尺メバルもポツポツ釣れております。
初めて手にした時にやっぱり長尺ロッドはいいな、と改めて必要性を感じました。
飛距離、プラグ操作時のレンジの幅、手前のシモリの交わしやすさ、根がかりの外しやすさ、ファイト時の溜めの効き方など
メリットが多く良いロッドに仕上がりそうです。
特にトラブルの少ないストローガイドの恩恵は計り知れないですね。
次回のブログは長尺ロッドの長所など、もっと掘り下げた内容を書きたいと思います。
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