ジャイアントベイトを始め、大型プラグに特化した ハーモニクスシリーズ初のストロングロッド。
高知や熊本など、各地のテスター陣がテストを続けていた大型ルアー特化のシーバス&アカメロッド「コローナ80XHSC-HX」
コローナ80は、PEライン使用を前提とし、硬すぎないブランクで設計されています。
ビッグミノーやビッグペンシル、ジャイアントベイトなど、大型ルアーの操作に必要な張りは残しつつ、ファイト時は魚の動きに追従し、しっかりと曲がる。
曲がることにより、魚をフックアウトも軽減します。
張りのある操作感と曲がりこむオールドなテイストを併せ持つ「ハーモニクスブランク」の特性は、太いロッドとなっても変わることはありません。
加えて、特筆すべきは前田製作所「ストローセッティング」におけるPEライントラブルレス性能。
ジャイアントベイトを使う上でのリスクとして、ガイドにラインが絡んだことによるトラブル(高切れなど)が考えられますが、それらをガイドセッティングによって軽減。更に、余分なライン放出を抑えることで、バックラッシュの軽減効果も望めます。
ルアーウェイトは40~250g、4~6オンスクラスが最適のウェイトです。
8フィートのロッドに対してガイド16個(※2021年現在)というタイトなセッティングで、ルアーウェイトをロッド全体で受け止めることが可能。
それは、100gを超えるルアーをぶら下げた時でも、驚くほどに軽く感じてしまう程。
投げる、操作する、この動作において重さを少しでも感じにくくすることで、一日中ルアーを投げ続けるアングラーへの負担を各段に軽減させています。
アカメや大型シーバスにも負けないツララらしいロッドパワーも健在です。
リアグリップ後方にDRT社「BumpyGrip(PAT)」を搭載。
【TULALA】コローナ80XHSC-HX キャスト動画【ビッグベイト】
【ガイド設定】
TOP(#1) | T-KGST7J |
#2 | T-LDBSG6S |
#3 | T-LDBSG6S |
#4 | T-LDBSG6S |
#5 | T-LDBSG6S |
#6 | T-KWSG6S |
#7 | T-KWSG6S |
#8 | T-KWSG6S |
#9 | T-KWSG6S |
#10 | T-KWSG6S |
#11 | T-KWSG6S |
#12 | T-KWSG6S |
#13 | T-KWSG6S |
#14 | T-KWSG7S |
#15 | T-KWSG10S |
#16 | T-LRVSG16 |
※初回生産2022年2月末~3月
メインコンセプト
PEラインの持つメリットデメリットを把握し、飛距離、負荷分散、感度伝達など、メリットをトータルバランスで引き出すことができるガイドセッティング。
モノフィラメント設計からPE専用設計へ
現代の釣りにおいて、ナイロンやフロロカーボンに代表されるモノフィラメントのラインでは妥協せざるを得なかった点が、PEラインの出現によって劇的な変化を迎えました。しかしながらPEラインがいろんなフィッシングスタイルに多用されるようになっても、釣り竿のガイドセッティングは旧態依然のモノフィラライン仕様のままというのが実情です。従来のセッティングでは、せっかくのPEラインのよさが活かせず、デメリットにすらなる事があります。
PEラインは、張りがなくラインのクセがつかないことが特徴。モノフィラライン各種は進化したとはいえ、PEラインと比較して圧倒的に張りがあり、クセもつきます。そのラインの張りとクセの特性から、リングサイズを大きくし、ガイド数を少なく配置するのが従来方式。あくまでもこれらモノフィララインでの飛距離を優先していたからだと考えられます。
PEラインの場合、ガイド数を増やすことでリングへの摩擦抵抗を軽減するという逆転の発想が必要でした。
PE専用のガイドセッティング開発を通して
これまで私は、いくつかの事業でPE専用設定のガイドのセッティングを担当させていただく機会に恵まれました。その中には有名になった製品、ガイドシステムも存在しています。
張りがなくクセがつかないPEラインは、数多くの小口径リングサイズを並べるセッティングが向いています。理由は、小口径リングだからリング間のラインのバタつきを抑えることができるからです。実際のフィールドで無風な状況はまずあり得ません。ガイド数が少なく大きいリングサイズだと、リング内とガイド間隔でラインが暴れてしまい、逆に抵抗になりライントラブルとなってしまいます。このため以前より小口径リングでガイド数を増やすPEのセッティングを作ってきました。
また小口径を多数セットすることにより、ブランクのパワーをより発揮できます。キャスティング時やフッキング時のブランクのパワーと感度のアップ、リフティングパワーアップ、さらに各ガイドのライン角度がスムーズになるので、リトリーブフィールがスムーズになり、誘いからファイティング時の無駄なポンピングが減り、バラシも軽減します。
こうして従来のセッティングから、従来製品の中にラインナップされた小口径製品を流用する形で、最初のPEセッティングが次々と生まれていきました。
ストローセッティングへの進化
私が提案しているストローセッティングは、PEラインが主流になりガイド素材の軽量化が推し進められた近年、従来の専用設計では妥協せざるを得なかった部分をトータル的に向上させたものです。
これにはガイドを生産するメーカーや世界中のアングラーのアイデアなど、携わった多くの方の努力や知恵が関わっており、当然私一人で成し得たものではありません。特にトップガイド製品の多様化やフランジ形状、トルザイト、SiC-S、アルコナイトといった選択肢の増加が、ニーズや価格帯に合わせたセッティングを可能にしてきました。
キャスティング時などに特にトラブルの多いティップにはガイドの形状とガイドポジションでトラブルレスなセッティングにしています。また、ランディング時もスムーズにラインシステムが入る工夫もできるようになりました。これら技術の向上により、過酷な状況でもストレスなく集中できるはずです。フリーフォール時などは、ラインの無駄なたるみがなくなるので、ラインの抜けもよりスムーズになっていることを実感していただけるはずです。
ガイド数が多く増えても従来の大口径型ガイドシステムと比較してロッドの自重は変わらず、場合によっては軽くなるモデルも多くなってきました。こうしたガイド開発の歴史とともに、キャスティングの飛距離もPE専用で制作してきた従来のセッティングより数%アップしています。敢えてデメリットをあげるなら、ラインを通すのが面倒なくらいです。老眼の方はとくに…。(笑)
【2018新製品】ストローセッティングキャスト動画【TULALA】
ストローのように細く、小さな力でスムーズに通り抜けるように。
ストローセッティングによる新しいPEフィッシングの世界を、ぜひお楽しみいただけたらと思います。
前田製作所 前田純一
※ガイドセッティングは予告なく若干の変更が行われることがございます。ご了承ください。
Model | Corona80XHSC-HX |
---|---|
Code | 80XHSC-HX |
Action | R |
Length (ft) | 8'0" |
Folded Length (cm) | 177 |
Rear Grip Length (cm) | 39 |
Rod Wt. (g) | 275 |
Mono Line (lb ,MAX) | - |
PE (# ,MAX) | #3~6(リーダー100lb基準) |
Cast Wt. (g) | 40~250 |
Price (¥ ,税別) | 65,000 |