わたしの住む北海道では中・本流で狙うトラウトのターゲットといえばレインボートラウト、ブラウントラウト、アメマス・大岩魚、等になります。
本州で言えばサクラマスなどもそれに当たります。
コローナ75MLTC-HXはその中でもダッシュ、ジャンプを繰り返すレインボー、中でも60センチを超える大型レインボートラウトをメインターゲットとして照準を合わせ、ハイエンドシリーズにて開発を進めていました。
中・本流の、特に大型のレインボートラウトと渡り合う7フィート代のベイトロッドがどうしても必要であったこと、そこから40〜50センチのトラウトも楽しめるベイトロッドを、と設計していきました。
主軸となるコンセプトは以下の3つ
・大型レインボーの猛烈なダッシュに耐える事ができる粘り
・ジャンプ中の首振りにも耐えられる追従性
・ピン撃ち性能
ピン撃ちが出来て60センチを超える大型のレインボートラウトのダッシュやジャンプに耐える事が出来れば、様々な大型トラウトに対応できると考えています。
自分を含め、この大型クラスのレインボートラウトを狙っている人の多くが、ルアーにバイトした直後の猛烈なダッシュに為す術もなくやられ、ジャンプ一発でルアーをふっ飛ばされ、数少ないヒットをものにできず…一度はそんな経験をした事がある人が多いと思います。
このような悔しい思いをしないように、少しでもキャッチ率が上がるように。そして何より、美しい大型トラウトたちをその手に収めた時の、あの感動を。
そんな願いを込めて、コローナ75MLTC-HXのテストを2年ほど続けて来ました。
結果として、レインボートラウトに限らず様々な大型トラウトをコローナ75MLTC-HXでキャッチすることができ、素晴らしいロッドが完成したと自負しております。
また、トラウトのオフシーズンにはシーバスゲームなどにも対応。対象魚を選ばない、まさに中・本流プラッキングスペシャルと言える一本に仕上がりました。
TULALA Field Staff 小川義行
Model | Corona75MLTC-HX |
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Code | 75MLTC-HX |
Action | RF |
Length (ft) | 7'5" |
Folded Length (cm) | 170 |
Rear Grip Length (cm) | 27.5 |
Rod Wt. (g) | 151(サンプル数値) |
Mono Line (lb ,MAX) | 16 |
PE (# ,MAX) | 2(リーダー20lb) |
Cast Wt. (g) | 4~28 |
Price (¥ ,税別) | 65,000 |
ブランクス
ハーモニクスブランクスはその特性によって、ロッドアクション時は硬めに感じることで軽快さを、一方で魚が掛かればジワジワと柔らかく粘って曲がっていってくれます。
この二面の硬さがシフトするハーモニクスの特性によって、レインボートラウトの猛烈なダッシュを受け止め、ジャンプ中の首振りにもティップが追従してくれます。
キャストウェイト
キャストウェイトは様々なルアーを使える様に下は5センチミノーから上は18センチミノーまでで4~28gとなっています。
使っていて一番気持ちの良いルアーウェイトは10グラム前後で7〜9センチ前後のフローティングミノーが使いやすいと思います。
また14グラムくらいまでのバイブレーションにも対応しており、しっかりとリフトーアンドフォールも可能です。
ガイドセッティング
ガイドセッティングはストローセッティングにより「最小限のガイド径が導き出す、最大限の飛距離」が特徴となっています。
主にPEラインでの使用に焦点を当て設計されたガイドセッティングで、風やトラブルに強く、ピン撃ち性能・飛距離共に満足のいくレベルとなっています。
このセッティングによって糸フケが出づらくルアーの操作性は非常によいのですが、ラインが張ってタイトになりやすいため、ラインスラックを使うようなロッドアクションには向きません。
そのほか大きなデメリットとしては、ガイドが小口径であるため冬季はガイドが凍る事です。
1年の中の12月〜3月の氷点下の気温に対応するのを止め、メインシーズンに最大限のパフォーマンスを発揮するためにストローガイドセッティングを採用しています。
グリップの長さ
グリップの長さは27.5cmでセミダブルとなっています。キャスト時にグリップエンドが体に当たらないようなレングスとなっており、シングルハンドでのバックハンドキャスト動作もとりやすくなっています。