八重山に連なる島々の名を頂き生まれた「パナリシリーズ」

パナリとは八重山の言葉で「離れ」、ここでは離れ小島や離島を意味しています。
大きな島の周りに1つ1つの離れ小島があり、それらを旅して周るようなイメージを持ち、パナリシリーズが誕生しました。

ブランクカラーは三線の原料として使われている「八重山黒木」を模した色。通常より黒目の茶色に見えると思いますが、これは八重山黒木の色をイメージしています。
スレッドは「ミンサー織り」という織物に、近年みられる青のグラデーションを、八重山の海の色にちなんでスレッドカラーに採用しました。

竹富島(タケトミ)を八重山の言葉で言うと「タキドゥン」
「Takidun(タキドゥン) S82BF」はこの島の名前から誕生しています。

パナリシリーズのテストフィールドは石垣島。
八重山の豊かな海を始め、言葉、文化、風土にも興味を持ってもらえればという気持ちがこもったシリーズです。

１０ｋｇクラスのカスミアジ、フエフキ、近海のターゲット全般に

タキドゥンS82BFはカスミアジをメインターゲットとして開発。
似たようなロッドに、同じく石垣島エスケープ監修の「バリトーノ８０」が存在していますが、元々タマンをターゲットとしたバリトーノ８０では、カスミアジを相手にすると少しパワーに不安がありました。かといって、ＧＴロッドではタックルが強すぎる相手でもあります。１０ｋｇクラスのカスミアジにベストなパワー帯のロッドの必要性を感じ、「タキドゥンＳ８２ＢＦ」の開発がスタートしました。

ルアーは40～60ｇのペンシル、プラグなど。
パワー帯は、パナリシリーズの3モデルの中では最も柔らかいモデルとなっています。

カスミアジはヒラアジ系の魚の中でも特に動きが早く目が良いので、ルアーにバイトする直前で見切られることが多々あります。
そのため、魚がチェイスしている最中も、繊細ながらもシャープにルアーを動かし見切られないアクションが必要となります。
小さなプラグでも繊細なアクションを可能にするティップはもちろん、フッキング後の強烈なファイトへ瞬時に対応できる瞬発力。
そして耐えうるパワーを求めてテストが続けられました。
小口径多連結のストローセッティングを搭載し、ロッド全体の瞬発力を向上。
加えて、ロッド全体で曲がり、カスミアジの強力なファイトに対応するパワーを兼ね備えました。
リーフでのカスミアジゲームを始め、近海１０ｋｇクラスの魚を釣るために必要なスペックを備えたロッドに仕上がりました。

ガイドセッティングは小口径多連結の前田製作所「ストローセッティング」を搭載。
多連結のシステムにより、小口径でもリーダー抜けをスムーズにし、またＰＥラインのバタつきを抑えトラブルを回避。
強風下でのキャストの最適化、ブランクスパワー伝達の効率化で、一日中釣りをし続けるアングラーをサポートします。
ロングリーダーの使用も可能ですが、バットガイドに結び目がくる程度のショートリーダーシステムが最適です。
 

【ガイド設定】

FUJI製、オールSIC

■２０２２年３月頃発売予定