アブリールの5~6000番台を基準に設計しているレギュラースローテーパー/エクストラヘヴィーアクションロッド。EH83同様、特にルアーやエサの荷重制限は設けておりません。重いものを投げる際はゆったりと扱って下さい。基準にしたルアーに近い重さはジョインテッドクローマグナムですので、その前後のルアーやエサがベストです。ラインも同じくPE60~100LB、ナイロンやフロロの場合は8号を基準にしていますが、特にキャストができるものであれば制限はありません。
抜き上げ時は軽い重量であっても竿先から真下(時計でいうと12時から6時方向)へ近い鋭角方向の負荷をかけると、カーボン製の場合はどんな竿でも折れます。竿を立てる際はリールからのラインと魚側までの開きが90度以上の鈍角になるようにご注意していただくと、よほどのラインでない限り折れません。当ロッドに関わらず硬め長めのカーボンロッドは、共通してこの点にご注意下さい。(特にランディング時)
エル・ホリゾンテ-シリーズ共通コンセプト
・航空旅客機での旅行に際し、長尺コンテナに収まるサイズとなるワンアンドハーフピース(グリップ付近での脱着)を採用。これにより、水道管などを利用したロッドケースにも収まるロングロッドとなりました。グリップ部はロッドケースに入れても、ザック等別に配置しても持ち運べます。
※渡航、バスに際しては、海外の航空会社やバス会社の扱いを考え、水道管等のシェルガードが必要です。
・ホリゾンテとは地平線、水平線の意味です。大陸に賭ける想いをシンプルに表現しています。(スペイン語)・茶色のブランクスに青いスレッド。大地と空の色です。どんな国でも繋がっている、というイメージです。
・ゴム製バットエンド。足場がわるいエリアでも、多少の支えとなります。(体重や荷物等の負荷をかけないで下さい)
・その他仕様は茶色のEVAグリップ、感度度外視の厚巻きのブランクス、せめてもの軽量化のため不要なコスメを省略しています。
【シリーズ最強の肩書きを持つパワーロッド】
エルホリゾンテ75は運河~都市型河川、そして広大なエリアで大型魚と対峙するためのキャスティングロッド。イギリスをはじめとするヨーロッパのフィッシングシーンにおいて、特に大型になるパイクへのフッキングを想定したヘヴィーモデルです。
パイクはロングキャストを必要とする広大なエリアだけではなく、三面に護岸された街中の運河にも潜みます。このためランディングへ至る設計では、ある程度真下方向への荷重想定も必要となります。さらにボートなどで岸が塞がれ、ランディングスペースの限られたエリアでのやり取りや、足下まで迫った魚に対して誘いをかけるのに非常に適したレングスとなっています。
巨大な魚を狙う=強く、硬ければ良いということではなく、負荷が掛かればしっかりと曲がる竿でなければその様な魚と対峙することは出来ません。エルホリゾンテ75は、こうした強く、太い竿を用いた各社パイクロッド群の中で、ギリギリ日本人の体力やバランスに合う設計となっています。
旧世代ブランクスに最新のパーツ、バランス。あくまでシンプルに、使いやすい強さを追究しました。
【Otherside】
このロッドのもう一つの側面。対モンスターバス用のロッドとしてのエルホリゾンテ75。
初期からテスト、開発に携わった呉行修氏の愛竿としての側面。
近年の巨大化する琵琶湖のバス。
世界記録すら生み出すモンスターレイク。
そこで生まれたバス達はもはや怪魚と言えるかもしれません。
この様なバスを獲るためには従来のバスロッドにはないパワーが必要でした。スイープなアワセ、瞬発的なアワセ。どちらでも確実に硬い顎を貫くための硬さと、ファイト時には一切バスに主導権を与えない破格のトルクを併せ持つエルホリゾンテ75。
軽量化を一切無視したブランクスから産み出されるパワーは、怒涛のトルクという言葉さえ陳腐に感じさせるでしょう。また、ロンググリップによる魚とのやり取りのしやすさも重視されています。暴力的なトルクを持つ竿なのでグリップの長さが必然的に必要となるのです。
呉行修氏は、テスト段階で6500gを筆頭に20本近い10ポンドオーバーを捕獲。全ての10ポンドオーバーのバスを10秒足らずで瞬殺ランディングという荒業も披露してくれました。対【怪魚バス】用ロッドとしてのエルホリゾンテ75。この竿の開発者である呉氏の執念の具現化とも言える竿です。