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2025.07.15

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【STAFF】ピーター氏がこだわり抜いた傑作ジャイアント系ロッド CONCEPT.D80XXH

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史上最速6月中梅雨明けの2025年。毎日毎日◯ソ暑いですが、皆様どうお過ごしでしょうか?
とにかく暑い日が続いてますが、年中休みの日は外に居るので「まぁこんなもん」とか思ってしまう自分がおかしいのか?
いつ何時も、寝ているとき以外は常に意識が琵琶湖にある。真っ黒おじさんなピーターです!

今回は今春ついに発売となった僕のシリーズ初のジャイアント系ロッド【CONCEPT.D80XXH】について書いてみようと思います。

 

 

 

CONCEPT.D80XXHは、簡潔に言うとズバリ!ロマンメイド社のマザーリミテッドのツララ版です。そして僕の竿では初の国内生産。このロッドは開発にあたり、伝えたいモノが多過ぎた故にMade in Japan

マザーとの出会いはもう十数年前になりますが、数々のデカい魚の異常とも思える300gへの反応に魅せられ、釣り込んで行けば釣り込んで行くほどマザーリミテッドでないと駄目な理由が際立ってくる経験を沢山してきました。
だから僕のマザープレイにおいて、何年経っても決して外す事の出来ない竿。それがマザーリミテッドでした。
TULALA社で竿をプロデュースしながらも、マザーリミテッドを使い続けさせてもらえるTULALA社の自分のスタイルを最優先しても良いと言う恵まれた環境でこそ成り立つこの状態ですが、2021年の春、ロマンメイド武山さんとの同船釣行の時に想いをぶつけると快くOKを頂き、TULALA版マザーリミテッド【CONCEPT.D80XXH】の開発がスタートしました。

 

最初から原型がゴール設定のモノ作りは初めてだったのですが、TULALA版マザーリミテッドに求めた性能は

射程距離25〜30m以内。
キャストはコンパクトに、反発で300gを投げれる事。
操作性はハリとコシを感じれる事。
フッキング速度はクラスMAXスピードを出せる事。
魚が暴れずバレないこと。

この5つでした。

ここからは項目順に話します。

 

 

射程距離25〜30m以内。

まず僕の持論で、ジャアント系はその存在感とルアーパワーとラインを凌駕するサイズ感故に、40mクラスのキャストは操作の精度的にも必要ないと考えてます。
バイトに至る距離感は5m〜20mの範囲で起こる事が殆ど。確率論的にそこ(5m〜20m)に集中するなら、フルキャスト的なキャストは1日を通しても時合的に短時間のタイミングにしても喰わせる確率を下げるだけなので僕はあまり必要性を感じません。
なので30mをコンパクトキャストで楽に打ち抜ける多投キャストが1番効率が良くそのためロンググリップではなく32cmと、ジャイアントロッドにしては取り回しの良いグリップ設計にしてます。
グリップはより長くて良い時と、それでは総合点が下がる時があります。
マザーで多くの魚を実際に釣ってきたからこそ分かるこの辺の感覚は信用してもらって大丈夫です。

 

 

キャストはコンパクトに、反発で300gを投げれる事。

300gを楽にキャストし続けれるブランクの設計ですが、マザリミを軸にブランクを新しく再設計しました。キャストの際、自分の真横(角度0度)から角度20度の範囲のどこのタイミングでベストな反発が起こり、300gがブランクの反発のみで前へ放たれるのか?湖上で試行錯誤しながらブランク設計していきました。

これがメチャクチャ大事な作業で、【投げれる】だけの竿ではホンマに駄目です。
投げれても楽でないと続けられないし、テンポが狂う。そしてこの後の操作性やフッキング&ファイト=魚の【ジャイアントベイトの方程式】に影響が出る。
それくらいCONCEPT.D80XXHの要になる項目なので、かなり細かく見てテストしていきました。

 

 

 操作性はハリとコシを感じれる事。

30lbクラスのフロロカーボンを使った操作性は、ラインの太さによる水の抵抗も300gのジャイアントベイトの体積も、基本的には通常のルアーに比べるとそのモノ(ラインとルアーの体積)自体が操作に与える影響が大きいジャンルです。

意のままに操作するには、ガイドの配置やサイズ感もメチャクチャ大切です。ブランクの操作性のスポットをどこに配置してするかによって、ルアーが意図せず動いたり、ラインスラッグに振り回されたりしますから。
大切なのはルアーと水をしっかり馴染ませながら、リーリングでしっかりラインを操れるハリとコシ。これも結果的に完璧な仕上がりになりました。

 

 

フッキング速度はクラスMAXスピードを出せる事。

次にフッキングスピードですが、フックサイズが#1や#2のトレブルフック搭載のビッグベイトのフッキングと、#2/0のトレブルフック搭載のジャイアントベイトのフッキングは全く別次元です。

僕のフェイバリットはカルティバのST46。
バレにくさを最優先の設定なので、ビッグベイトですがしっかりフッキングを叩き込む動作を行います。筋肉隆々の人でもないし、普段は仕事柄ドライヤーより重たいモノを持つ事もない普通の人が、水中の300gに取り付けた#2/0フックを、向こうアワセではなくしっかりとしたフッキングで掛けていく。そのためにはジャイアントベイトロッドらしからぬ瞬発力を持たせる事が不可欠です。
多くをカバー(200g〜300g〜400g〜500gのように)するのではなく、正に300gをど真ん中に考え、竿としての瞬発力を最大級に考えたバランス設計です。

気持ち良いくらいに【フッキングが決まる】そんなジャイアントロッドってあります?
それがCONCEPT.D80XXH300gジャイアントど真ん中の経験値フル活用で作った最高傑作です。

 

 

魚が暴れずバレないこと。

強くて投げれるだけでは、魚の首振りに追従する良い意味でのタイムラグが無さすぎてバレやすいです。大切なのは掛けた後に魚が暴れない事とバレない事。

シャキッとしてるのにしっかり曲げ込めて、曲げた後は少しタイムラグを感じる戻りスピード。これが成立してないと、明らかに魚が暴れやすく、フッキング直後のバレが多発します。
投げる事・操ること・掛ける事、そして抵抗させない事。
ここでの抵抗させないは、化け物みたいな硬さやパワーではなく、首振りのスピードを曲げ込みの中でしっかり吸収させれる戻りの遅さと、柔軟性により抵抗を無効化するブランクの仕事。これが曲げ込んでユックリ巻き上げてたら勝手に寄ってくる余裕です。
デカい魚の不意の動きを、しっかりこちらが注意して対応する余裕が生まれます。

 

まとめると、ロッドはルアーを投げてから魚を掛けて取り込むまでの全てが連動しているし、どれも欠けてはいけません。
魚をジャイアントで沢山釣ってきたからこそ、その経験則から生まれた獲るための方程式
その全てがCONCEPT.D80XXHに詰め込んであります。
僕が自信をもってオススメ出来るジャイアントロッド。
皆さんの記憶に残る魚との出逢いに、CONCEPT.D80XXHがお役に立てれば幸いです。

 

 

 

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