2023.09.18
カテゴリー: Routes(ルーツ)
こんにちは、前野慎太郎です。
南米釣り旅編③をレポート致します。
前回の記事ではサンフランシスコ川固有種のドラードについてご紹介致しました。
今回はそこから一気に移動したトカンチンス川での釣行をご紹介致します。
私がトカンチンス川に向かった一番の理由はツクナレ・アズールと呼ばれるピーコックバスを狙うためです。
ツクナレ・アズールはブラジルの各地に移入され、国内外来魚として大いに繁殖していますが、原産はトカンチンス・アラグアイア水系となります。なるべく原産地で釣りをしたい私は、起点となる大きな町から小さな町へ移動し、そこからさらに川辺の小さな村へ向かいました。
そこは夜中でも子供が歩き回れるくらい平和な村で、その村の漁師に協力してもらい釣行を開始します。
今回は現在開発中のRoutes C60Mをメインで使用する予定ですが、私が訪れた時期は増水期真っ只中。
激渋を想定して、よりフィネスに攻めることができるRoutes C60ULも用意しました。
まずはRoutes C60Mにマジックスティック90で様子を見ます。
主に15g前後のミノーやトップを激しく動かす目的で開発中のロッドですが、やはりマジックスティック90は相性抜群。
ある程度張りを残したティップはこちらのアクション入力を絶妙に伝えてくれるので、ルアーの動きが抜群に良くなります。
開始早々水面が割れ、飛び跳ねながら上がってきたのはシルバーアロワナ。
その後も10㎝ほどのミノーで35㎝前後のツクナレ・アズールをコンスタントに釣ることができましたが、中々グッドサイズと呼べるアズールは食ってきません。
基本的に増水期にあたるシーズンは魚が散るので釣りが厳しくなるのですが、想像以上の厳しさに焦り始めます。
ここで使用ロッドをRoutesC60MからRoutesC60ULの持ち替えました。
使用するルアーはフェザージグという、ジグヘッドにフェザーが巻いてあるルアーです。フェザージグは南米ではポピュラーなルアーで、プラルアーに食ってこない時などに強い時があります。
7g程度のフェザージグしか手持ちになく、RoutesC60ULの方が扱いやすいだろうと思いロッドを持ち替えましたが、これが大正解。
岬の先端にキャストして細かいピッチでトゥイッチすると、今までにない重量感の魚がヒットしました。
RoutesC60ULはウルトラライト表記ですが、海外などで不意の魚に少しでも対抗できるよう一般的なウルトラライトよりも若干強く設計されています。
ティップは繊細ですが、ベリーからバットにかけてはそれなりのパワーを持たせています。ですので魚が障害物に向かっていくときは指ドラグで調整しながらバットで耐えて、魚がオープンに出てきてからは無理せずしなやかさを活かして魚を疲れさせ、ついに良型のツクナレ・アズールをキャッチすることに成功しました。
まさにRoutesC60ULのコンセプト通りの釣りになり、非常に満足できる釣行となりました。
ちなみにRoutesC60ULを使用する際組み合わせるリールですが、基本的にはアルファスAIRなどのベイトフィネス機を推奨します。しかし場合によっては100番までのリールに1号前後のPEでも使用できますので、ご参考にしてみてください。
ブラジル釣旅も折り返し地点を過ぎましたが、まだまだRoutesシリーズでのテスト報告がありますので、近日中にアップ致します。