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2023.06.15

【公式】“ストローセッティングの秘密” 圧倒的なメリットをご説明します！

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こんにちはTULALA公式です！

今回は、TULALAが前田製作所と共同開発して世に送り出すガイドシステム「ストローセッティング」について解説していこうと思います！

というのも、ありがたいことにストローセッティングが少しずつ皆様に定着してきているのを感じているのですが、それに比例してストローセッティングのメリットってなんだろう？という質問いただくことも増えてきました。
なので、これを機にストローセッティングがもたらすメリットを知っていただきたいと思い立ったわけです。

根本のストローセッティングというシステムですが、端的に言うと通常のガイドセッティングに比べ小口径ガイドをより多く配置し、主にPEラインの特性を最大限に引き出す目的で行われるセッティングとなります。
具体的な例を挙げると、グリッサンド72（通常Ver）のガイド数が9個に対し、ストローセッティングVerとなると15個ものガイドが配置されています。

小口径多連ガイドがもたらすメリットですが、大きく分けると感度アップ、ロッドパワーの伝達向上、ライントラブルの減少、キャストアキュラシーの向上が挙げられます。

これだけだと漠然としすぎているので、ひとつずつ説明していきましょう。

まず感度アップについて。ストローセッティングのように、ガイドが小さいほど、またガイドの数が多いほど感度伝達が向上します。
感度は、ラインを通じてブランクに振動が伝わることで、アングラーの手元に情報が届きます。ガイドを小さくすることによって、ガイドとブランクの距離が近付き、またガイドを多くすることによってガイド間の糸フケが抑制されます。その結果、ラインの振動をブランクへロス無く伝えることが可能となり、感度向上につながるといった仕組みです。

次にロッドパワーですが、こちらもラインが乗るガイド数が多いほど、ブランクパワーを有効に使うことが出来ます。
魚が掛かった際、魚の力をブランクに伝えるのもガイドの役目です。多連ガイドは通常のガイドセッティングよりも相手の力を細かく分散してブランクに伝えることができるので、ブランクのパワーロスを防ぐことができます。また、チョークガイド(支点)が通常よりも手前に来ているのでリールの負担も軽減されます。これは言い方を変えると、負荷を分散し常にリールが巻ける状態を保ちやすいということです。厳密にいえばロッドのありのままのパワーを最大限に引き出せるセッティングなのですが、実際に使用するアングラー側からすると、通常のガイドシステムに比べると、同じブランクでもロッドパワーが上がっているように感じるかと思います。

またライントラブルの減少やキャストアキュラシーの向上に関しても、ストローセッティングの特長と言えます。
この二つが成り立つ共通の要因として、ガイドを多く設置することでリールから出ていくラインが暴れにくく、真っ直ぐに出ていくという部分が挙げられます。ライントラブルの多くは糸がたるむことが原因となり発生します。キャスト時やリーリング開始時にたるみが出にくいストローセッティングは、必然的にライントラブルが少なくなるのです。
またキャストアキュラシーに関しても、糸がたるまないのでラグが出にくく、当然ながらキャスト精度が上がるというわけです。
特に、強風時のキャスティング時にはその恩恵を十分に受け、そのキャスタビリティは一度使うと手放せなくなるほどです。風が強ければ強いほど糸ふけが出てラインはたるむので、それを抑えるストローセッティングにとって強風はうってつけのシチュエーションともいえます。

これらはガイドを制作されている富士工業様が公式に発表している理屈でもあります。
そして、ストローセッティングの大義名分は、「先に書いた４つの大きなメリットたちを、キャスト飛距離を落とすことなく製品に詰め込む」という部分にあります。

ロッドブランク、フィッシングライン、リール、ルアー。それら全てが日々進化し、細分化されていく中で、長らく大きな変化をしていない唯一の存在がガイドセッティングです。逆に言えば、それは急速に進化する必要が無かったのかもしれません。ですが、もし工夫を凝らす中でより良いものができるのなら。より特化させることができるのなら。その答えの一つがストローセッティングなのです。
TULALAロッド開発陣も、日々切磋琢磨しております。まだまだたくさんの可能性を秘めるストローセッティング。どうぞご期待ください！