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2021.09.10
カテゴリー: Panari（パナリ） / インタビュー記事 / ツララ最新情報
【インタビュー記事】パナリ Kumoma(クモマ)S80MT とは？ エスケープ × 前野慎太郎
こんにちは、前野慎太郎です！
前回はTULALAのNewオフショアロッド「Panari パナリ」シリーズについて、TULALA代表 小川健太郎さんにインタビューした内容を掲載しましたが、今回はパナリシリーズ誕生の経緯やそれぞれの竿の特徴を詳しく聞くぞ！ということで、開発者である石垣島ガイド【エスケープ】の山口克也さん&あいちゃんにインタビューして参りました。
パナリシリーズの開発に対するこだわりや石垣島の魅力などを沢山聞いてきたので、是非最後までご覧ください！
それではさっそく内容に入りましょう！
ーー今日はお時間を作っていただきありがとうございます。
これからパナリの各シリーズについて質問させて頂こうと思っているのですが、その前に！
まずは実際に石垣島でガイドをされているエスケープさんの自己紹介と、石垣島の釣りについて教えてください！
山口：皆さんこんにちは、石垣島レジャーガイド【エスケープ】代表の山口克也です。
エスケープでは八重山諸島周辺で釣りやシュノーケリングをメインとしたガイドをしています。
僕自身GTが好きが高じて石垣島に住んだこともあって、GTを狙ったガイドもしております。
ですが八重山にはGT以外にも魅力的な魚が沢山います。特にフエフキ系の魚は引きも強烈でおもしろいですよ！
中でも石垣市の市魚であるタマン(ハマフエフキ）は大きくなると80㎝以上になり、引きも別格です。
他にも大小様々な魚が生息しているので、石垣島で釣りをするならライトタックルもお持ちくださいね！
ーーありがとうございます。八重山には綺麗な海やそこでしか生息していない固有種も多くいるそうなので、是非遊びに行きたいですね。
さぁ本題に入りましょう！ひとつ前の記事で小川健太郎さんにパナリの由来やデザインについてお聞きしましたが、今回はパナリシリーズが誕生した経緯と、それぞれの機種の特徴について詳しくお聞きしたいと思っております。
ズバリ、どのような経緯でパナリシリーズは誕生したのでしょうか？
山口：僕は石垣島近辺で長年GTやヒラアジ系の魚を狙っており、これまで様々なロッドを使用してきました。そのうえで僕がロッドに求める最も重要なことは【ロッド全体で魚の引きを受け止められること】という事です。ロッド全体で受け止めるという言葉自体はよく聞くワードかもしれませんが、パナリに関しては少し意味合いが違います。
強烈なパワーをもった数十キロにもなる魚を相手にするためには、柔らか過ぎると魚の引きを止めることはできませんが、かといって硬いだけでもいけません。
強力なロッドでありながらもバットの下のグリップまでもが曲がり、ティップからグリップエンドまで、文字通りロッド全体で強烈な引きと勝負できる。そんなロッドが欲しいという想いをキッカケに開発が始まりました。またパナリシリーズは用途に応じて使い分けられるよう3モデルを開発させて頂きました。
「クモマS80MT」「クルスマS79GT」がGTロッド、「タキドゥンS82BF」がカスミアジなどを想定して作られたロッドとなっています。
ーーGTが好きで石垣島にやってきた山口さんが、これまでのGT釣りで培った経験をカタチにしたロッドこそがパナリシリーズなのですね。そんなパナリシリーズですが、クモマS80MT・タキドゥンS82BF・クルスマS79GTの３モデルそれぞれの特徴を紹介して頂きたいと思います。まずはクモマS80MTからお願いします！
山口：はい。クモマS80MTは後述するクルスマS79GTよりもロッドパワーをダウンさせ、メインターゲットを20キロ前後のGTと想定し設計されています。使うルアーは５０～７０ｇ程度ですね。
山口：なぜパワーダウンさせたのかというと、GTロッドはどうしても他のロッドと比べるとパワーが強く、その分ロッドの自重も重くなってしまいます。そのため、これまではある程度の体力がないと1日中GTロッドを降り続けるのは難しい釣りでもありました。
ですが、当然クモマS80MTもロッド全体で魚の引きを受け止めれる構造なので、従来よりパワーダウンさせても十分にGTと渡り合えるのです。20キロ前後のＧＴがターゲットとなりますので、ロゴの表記は「ＭＴ」となっています。特に女性アングラーの方や、小さいルアーに反応がいい場合などにうってつけのロッドです！
ーーなるほど。ありがとうございます！実際にクモマS80MTのテスト期間も、27キロのGTを筆頭に数多くの魚をキャッチしたと聞いております。
ロッド全体でパワーを受け止めるロジックとしては、ガイド多連結のストローセッティングの恩恵も大きそうですね。
今回は、その27キロのGTをクモマS80MTで釣り上げた女性アングラーのあいちゃんにもお話を伺っております。女性アングラーの目線から見たクモマS80MTはどのようなロッドなのでしょうか？
あいちゃん：こんにちは！石垣島レジャーガイド【エスケープ】のあいです！クモマS80MTの紹介ということですね！
これまで使用してきたGTロッドですが、私にとっては重く硬いものが多く、当然ロッドを振り切ることができませんでした。そのため1日中投げ倒すのが難しく、ルアーの飛距離も出なかったのです。ですがクモマS80MTは軽い上に、キャスト時に曲がってほしいところで曲がってくれるので飛距離も各段に伸びますし、なにより体への負担が明らかに軽くなりました。
比較的柔らかいなと思ったロッドも、使ってみるとルアーの操作がしやすくて、ロングジャークは勿論、食わなかった時の細かなパニックアクションもやりやすく、ルアーの操作性も申し分ない！と感じました。
あいちゃん：実際にGTをかけた時は、アウトリーフに向かって逃げる魚を止めることもできましたし、ファイトしてる最中もロッド全体がしっかり魚の引きを受け止めてくれるので安心感しかなく…無事、27キロのGTキャッチに成功しました！
女性でGT狙いたいと思ってたけどタックルどうしようか…悩んでた方に、クモマS80MTは自信を持ってオススメ出来るロッドになってると思います！
ーーありがとうございます！27キロとなると貫禄のある魚体ですね。
僕もGTロッドを1日中降り続ける自信はなかったのですが、クモマS80MTなら扱える気がしてきました。釣り竿はオーバースペックになると途端に扱いづらくなるものなので、自分の体力に合わせて選択できるのはありがたいですね！
【Panari KumomaS80MT(パナリ クモマS80MT)】
●全長:8.0フィート
●継数:2本(ワンアンドハーフ)
●仕舞寸法:154cm
●PEライン:4～6号
●キャストウェイト:40～150g
●自重:約350g
●定価:63000円(税抜)
※ストローセッティング搭載モデル
ということで、今回はクモマS80MTの紹介をしていただきました！
ツララから出るツララらしいキャスティングロッドシリーズ。
是非ご期待下さい！
残る2モデル「クルスマＳ７９ＧＴ」「タキドゥンＳ８２ＢＦ」も気になるところですが、これらの紹介はまた次回ということで。
ではまた、お楽しみに！
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