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2021.09.08

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【インタビュー記事】新シリーズ「Panari パナリ」の由来 小川健太郎 × 前野慎太郎

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こんにちは!前野慎太郎です。

 

過去のブログでも何度かアップしておりますが、TULALAのNewオフショアキャスティングロッド
Panari パナリシリーズがついに完成しました!

パナリシリーズはGTやカスミアジをはじめとした南国の魚を狙うために、主に八重山諸島周辺でテストが行われたシリーズです。

そんなパナリシリーズですが、「そもそもパナリってどういう意味なの?」、「どんな経緯で開発が始まったの?」など、気になるところが満載なロッドでもありまして…

いっそのこと開発者に聞いてみよう!ということで、この竿の由来や開発経緯について根ほり葉ほりインタビューして参りました!

第一弾は「パナリに隠された由来を!」ということで、TULALA代表 小川健太郎さんにインタビューした内容を紹介していこうと思います。

 

 

 

 

ーーということで小川さんよろしくお願いします!
早速本題なのですが、まず最初にシリーズ名にもなっているパナリは、どういった由来でこのシリーズ名に決まったのでしょうか?

 

 

小川:はい、パナリは八重山の方言で「離れ」を意味していて、ここでは離れ小島や離島を意味しています。わかりやすく言うと、石垣島や西表島の周りにある島たちみたいな感じです。
大きな島の周りに1つ1つの離れ小島があって、それらを1つ1つ旅して周るようなイメージでパナリと名づけました。

 

 

ーーなるほど、パナリは島々の意味合いがあったのですね。イメージが湧きました!
ということは、この度完成した3モデルはそれぞれ1つ1つに「パナリ」の名を冠しているのでしょうか?

 

 

小川:そうですね。現在パナリのラインナップは
クモマS80MT」
タキドゥンS82BF
クルスマS79GT」

の3モデルなのですが、それぞれ小浜島(コハマ)・竹富島(タケトミ)・黒島(クロシマ)がモチーフです。ヤイマグチという八重山方言で呼ぶとそれぞれ、クモマタキドゥンクルスマになります。何となく理解できそうですよね?ヤイマグチは日本の古典の言葉が残ってるんです。

 

 

 

 

 

ーーそれぞれ実在する島の名前が由来になっているのですね。パナリが1つ1つの離れ小島を意味しているということは、このシリーズには他の島を由来とした新モデルが生まれる可能性もあるってことですかね。(笑)
さて次の質問なのですが、TULALAといえば一番に思い浮かべるのはアースカラー(土や空など自然の色)だと思います。
パナリシリーズも一見そう見えますが、スレッドカラーやロゴマークなど他のラインナップとは少し違う独特なデザインが際立ちますね。
これらはどのような由来があるのでしょうか?

 

 

小川:まず目が行くのはやはりブランクとスレッドカラーだと思います。ブランクカラーは三線の原料として使われている八重山黒木を模した色。通常より黒目の茶色に見えると思いますが、これは八重山黒木の色なんです。

 

 

 

小川:スレッドはミンサー織りという織物があるのですが、特に近年のミンサー織りでみられる青のグラデーションを、八重山の海の色にちなんでスレッドカラーに採用しました。

 

 

 

 

 

 

小川:あとはチェッカーフラッグのマークがあるのですが、よく見ると5つの点と4つの点が合わさって出来ています。これは八重山ミンサーの特徴である絣(かすり)模様で、5つの点が「いつの」、4つの点が「よも」。合わせて「いつの世も」っていう意味合いになっています。このシリーズに当てはめて言えば、いつの世も楽しく釣りができますようにという意味が、かすり模様にこめられています。

 

 

 

 

 

 

小川:ロゴマークはカンムリワシを正面から見た構図です。
この鳥は特別天然記念物であり、石垣市の市鳥に指定されてる鳥ですね。

 

 

小川:デザインというのは色々なカタチがあると思いますが、パナリを旅するということで1つ1つの地に敬意を込めてデザインに入れていきたいと思っていて、それがこのシリーズ共通のコンセプトです。
TULALAはアースカラーが基本コンセプトですが、それに加えて現地の伝統や文化を落とし込んだのがパナリシリーズとなっています。

 

 

ーーなるほど、ありがとうございます。
それぞれに意味合いがあって、まさにツララらしいシリーズだなと感じました。
釣り竿のことを聞いていくうちに、どんどん八重山に行きたくなりますね。(笑)
八重山には素敵な文化が残っているのですね。
最後になりますが、これからこの竿とともに思い出を作っていくユーザーに向けて、小川さんからメッセージがあればお願いします!

 

 

小川:そうですね。八重山古典民謡の中に海上節(かいしょうぶし)というのがあります。
その中に「海上 穏やか 一路平安 かりゆし かりゆし」という一節があるのですが、
これは航海の安全を祈願して歌われた歌なんですね。
パナリシリーズはオフショアロッドですので、当然船に乗ることになります。
皆さんが安全に釣りができますように、この一節を送ります!

 

 

 

ーー小川さんありがとうございました!
突然のインタビューでしたが、僕が思ってる以上に素敵な由来が聞けて良かったです。
ただただ道具を作るのではなく、現地に対する思いが伝わってきました。(聞いているうちにどんどんパナリを旅したい欲が出てきて大変でしたが…笑)
僕もいつか、このパナリシリーズで思い出に残る魚をキャッチ出来たらいいなと思います。
さて!小川さんのインタビューはここで終わりになりますが、
肝心のスペックや、それぞれのモデルを開発するに至った経緯も気になりますよね?
安心してください。そちらの方も実際に八重山でテストを行ってきた、石垣島GTフィッシングガイドエスケープ】の山口克也さん&あいちゃんに、しっかりとインタビューしてきましたよ!!

 

というわけで、次回からはパナリシリーズのスペックなどなど紹介をしていきたいと思います!
お楽しみに♪

 

 

 

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