2024.07.12
カテゴリー: Fluctus(フラクタス)TULALA×TurnTheTide
皆さまこんにちは。「淡路島観光ホテル あわかん」そしてフィッシングガイドサービス「TurnTheTide」の上村です。
この度、TULALAのキャスティングタイラバロッド「Fluctus68S」(フラクタス68S)の監修を任せて頂き、これまでテストを繰り返してまいりました。
プロジェクトが発足したのは、おおよそ2021年の夏頃だったと思います。私共「あわかん」そして私のフィッシングガイドサービス「TurnTheTide」ですが、縁もあってTULALAさんとのコラボレーションでタイラバロッドを企画するお話に。私自身の釣り歴は40年以上になりますが、とてもロッド開発に携わるなどおこがましい事だと最初は思いました。しかしながら、年間200日前後は海の上ですので、テストする時間が圧倒的に多い事、また自身でもこういうロッドが必要!というものは明確でしたので、それを表現できるのであればまたとないチャンス!と考えを改め、引き受けさせて頂きました。
そこからテストを重ねる事丸3年、何本ものサンプルに改良に改良を加え、ようやくリリースが近付いて参りましたので、この場を借りてロッドのご紹介をしたいと思います。
・ロッドコンセプト、対象魚
今回携わらせて頂いたのはスピニングタイラバロッドです。
実は、これは私が大好きなキャスティングタイラバをフルに楽しむ為のロッドとして、まずはサンプルを製作頂きました。ですので、キャスティング性能にこだわっております。
ベースは30~60gのキャストが気持ち良いロッドですが、潮が早い時は80gでも対応します。
グリップエンドの長さは、キャストに寄せるとリトリーブ時には短く、リトリーブやファイトに合わせるとキャスト時には長く邪魔になってしまいます。
ここはブランクスの硬さも踏まえつつ、キャスト時、リトリーブ時、ファイト時でも絶妙なバランスを取っていますので、とても快適にお愉しみ頂けると思います。
また、しっかり張りのあるブランクを採用したので、キャスト後のブレも無く、着底直後のバイトもしっかり手元に伝えてくれます。
最初は少し硬めに感じるブランクスも、慣れるとキャストフィールの良さが癖になります。
それでいて魚が掛かり重みが加われば、しっかりと魚の力を吸収してくれるのはさすがTULALAクオリティだと感じています。
もちろんバットはしっかり残りますので大鯛でも不安感無くファイトを愉しむ事が出来ます。
対象魚は言うまでも無くマダイ!ですが、テスト中にはブリに迫るメジロクラスとのファイトも不安感無く愉しめました。
キャスティングタイラバを基本に作り上げたロッドですが、汎用性も高く、もちろんバーチカルなタイラバにも使い易い1本です。更に30~80g程度までのSLJもとても相性の良い仕上がりです。
対象魚は、鯛(チャリコから大鯛・青物(メジロクラスまで))がメインとなります。
・使用するルアーや状況
主要目的はベイトも程よく入り、アグレッシブにベイトを追う初夏から秋の水深10~40メートルのポイントでのキャスティングタイラバを主眼に置いてます。メインとなるタイラバは45~60gの使用を想定しており、特に潮が緩めでバーチカルだと効率よくポイントを攻められない時に威力を発揮します。
また30メートル未満で魚が船のプレッシャーを感じているであろう状況では、明らかにバーチカルよりもキャスティングによる横引きで、船から離れたポイントから魚に違和感なくルアーを追わせる事が必要となってくるので、そのようなシチュエーションでの使用が特にオススメです!これこそがキャスティングタイラバの強みです。
(もちろん、冬の20~30メートルでの浅いバーティカルな海苔パターン、春先のディープ60~80メートルのバーティカルも快適にこなします)
ラインセッティングは、バーチカルと同様で問題無いですが、最近多い0.6号以下のラインはキャスト負荷(私のようにフルキャストをする場合)も考えるとオススメできません。
0.8か1号、リーダーは12~16ポンド推奨です。
・このロッドを使って欲しいアングラーとは
キャスティングタイラバを実践出来る状況を考えると、大型の乗り合い船メインのタイラバをメインとされる状況では厳しいかもしれません。
チャーターや少人数でご自身のスタイルを貫きたい方、またはマイボートで自由に好きな釣りを楽しみ頂ける方がメインユーザーとなるのだと思います。ですが実際バーチカルでも使い易いロッドですので、他者とは違うロッドで愉しみたい方にも是非使ってみて頂きたいと思います。
春先のディープポイントでは、70~80メートルで100gのタイラバも難なくこなせます。
最後に、私がたどり着きたかったキャスティングタイラバロッドの具現化は下記の理由から来ているんだと思います。
もっと飛ばせばもっと釣れる!と、お客様の釣りを拝見して思うことがあります。
キャスティングタイラバ!と言いつつも、チョイ投げ(20メートル程度)しか投げていない方が殆どではないでしょうか?
私も実際に数本のキャスティングタイラバロッドを使用して参りましたが、もっと飛ばしたいけど折れそう…とか、切れそう…という不安感があるからだと思います。
それを感じながらキャティングタイラバをされている方にこそ、ぜひ使って頂きたいロッドです。
本当のキャスティングタイラバをしたい貴方へ。このロッドなら振り抜けますよ。キャスティングタイラバの向こう側へ行きましょう♪
ぜひよろしくお願い申し上げます!
タグ: Fluctus68S / あわかん / タイラバ