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2024.07.16

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【STAFF】マレーシア ボルネオ島のトーマンフィッシング Part② by 岡林弘樹

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TULALAスタッフの岡林です。

先日、更新したボルネオ島のトーマンフィッシング パート①の続きとなります!
↓前回はこちら↓

マレーシア ボルネオ島のトーマンフィッシング Part① by 岡林弘樹


旅もいよいよ後半戦。雨が降ったり止んだり、ご機嫌ナナメなボルネオ島で、残り時間を精一杯やり切って参りました。少し長くなりますが、是非ご覧ください。
 
 

【三日目】

 

 
三日目の朝は快晴となった。朝から強い日差しが水面を照りつけている。昨日とは打って変わっての快晴で、これが続けば水温上昇が見込めそうだ。水位も減水し、フィールドの条件が整ってきているのを感じた。
 


 
昨日までとタックルに変更は無い。ロッドは両方「RoutesC69MH」だ。バズベイト用はPE5号にリーダー80lb、ママトーマンのシューティングには、PE6号にリーダー80lbとなる。バズベイト用のPEラインはキャスタビリティを若干考慮し5号に。ママトーマン用のPEラインが太い理由は、去年は杭だらけのエリアにデカいトーマンを見つけやすかったのと、ビッグベイトなどを瞬間的に投げ込む必要があるので上限ウェイトへの考慮、などがある。とはいうものの、ぶっちゃけ気持ちの問題、程度である。
 
 
意気込んで迎えた3日目。岸沿いをバズベイトでチェックしながら、たまに沖に出て浮遊しているママトーマン(稚魚ボール)をチェックする。アレヨアレヨと時間は溶け、日はすっかり登り、船の上に置いたミネラルウォーターはお湯になろうとしていた。

ママトーマンは見つからない…。

今までで一番期待が持てるタイミングで、一番魚影が薄いとは。やはり、釣り人の思惑通りにはいかないものである。午前は一瞬で過ぎ去り、悔しい気持ちのままストップフィッシングとなった。
 
 

 
こうなったらやること一つ。突然のSUSHI HOUSEだ。
 


Googleマップを見て、日本食あるやん!と、興味本位で入ってみたこのお店は、想像以上に店内が日本だった。ジャパンヒットチャートもしっかり流れている。日本人より日本を愛してくれているかもしれない。SUSHI HOUSEなのにカツ丼と茶そばをオーダーしてしまったが、しっかりダシが効いて美味しかった。非常に印象的で有意義なランチタイムとなった。

 
 
のんびり昼食をとった後、釣りを再開。この日の午後に限っては、まだ雨の気配がない。午後から曇ってくるのが連日のパターンだったので、ささやかなラッキーが訪れているに違いない。
 
作戦を切り替えて、バズベイト一本で打ちたおす事となった。ビックリマン高田からの推測では、ママトーマンの個体よりもプリスポーンの個体が岸沿いで待機しているタイミングではないか、という。確かに、連日の状況と辻褄が合う。
やることが決まれば覚悟が決まる。滞在の残り時間、ママトーマンのサイトを一旦置いて、不休のバズベイトフィッシングに切り替えることにした。
 
 
 
初日に反応があったエリアに入りなおした。
一投一投丁寧に、慎重にコースを通す。緩い流れが当たり、よれる切り立った岸際にルアーを通した瞬間、ジョボン!とバズベイトが吸い込まれた。
巻いてロッドに重み乗ったと同時に、しっかりとフッキングを決める。バイトの小ささからは想像し得なかった重量感だ。同時に、魚は右へ左へ、船の下へとフルパワーで突っ込み続ける。
 
祈るような気持ちで頭を浮かせること3度目。ようやく魚をネットに収めることが出来た。
 
 

 
良かった…。アメニモマケズ、投げ続けた末にようやく手にした魚体。格別の想いだった。
 

 
婚姻色が出始めた6kgのブラックトーマン。とんでもなく元気な魚だった。
産卵を意識し始めたのか、婚姻色が入り始めた魚体が美しい。ブラックウォーターが注ぐこのエリア独特の魚とのこと。魚を抱きながら、ここまで導いてくれた全ての人への感謝が溢れた。
 
本当に嬉しかった。いままで釣りをしていて良かったと思える一匹だった。
 
 
 

 
この一匹をキャッチした後、遠くの空で急速に雨雲が発達。綺麗な虹を従えたまま、みるみるうちに悪天候となった。こちらを狙ったように、雨が迫っているのが見える。釣りを止め、急いでボートハウスへと逃げ帰った。
 

 
結局間に合わず、雨に打たれてしまった。しかし、ビックリマン高田はもっとずぶ濡れで帰ってきた。その後、笑えるほどの豪雨となり、休憩を余儀なくされる。そして、水位は再び満水に。雨が上がった後、最後の1時間ほど釣りが出来たが、特に何も起こらず終了となった。
 
 
 

【四日目】

四日目は、丸一日釣りが出来る最終日となる。朝から雲に覆われているが、雨の気配は今のところ無い。昨日と同じく、バズベイトメインで各エリアを広く回っていく。この日は反応が良く、午前で1本、午後始まってすぐに2本キャッチ。
 



 
2~3kgクラスのレギュラーサイズ。バイトも気持ち良く、ファイトもなかなかのもので、何匹釣っても楽しい魚である。
 
 
 

話は変わるが、今回は連日のようにワニに遭遇することが出来た。もちろん、遠目から確認できる程度であり、ハイタッチするような距離で遭遇したわけではない。
 

 
水が引くとワニが見つけやすい。
日中はこんな感じで寝転がっているらしい。基本、船には警戒するので近付くと逃げる。しかし、相手は野生動物。人が襲われるケースも少なくないので十分に注意したい。魚を釣っといてなんだが、捕食される側には回りたくないものである…。
 
 
 
午後もバイトが多く、ここからサイズアップが見込めそう、と意気込んだ矢先。またもや空に暗雲が。
 

 
この景色、毎日見ている気がする。発達した雨雲は案の定、大雨を降らせた。今日の雨はジワジワと長引き、夕マズメのタイミングを全て潰してしまった。身の危険すら感じる大雨だ。やはり、雨の神様が俺に怒っているのだろうか。
 
 
 

【五日目】

 

 
この日はボルネオ島最終日であり、昼には日本に向けて移動する事となる。午前中だけは釣りが出来るので、この日よりボルネオで釣りをする友人の船に半日だけお邪魔する事となった。愛すべきこの景色を最後に見納めておこう、といったところだ。
 

 
この日は朝から雨で、寒かった。バズベイトを投げるも魚からの反応は得られなかった。ボートマンのノーフィッシュ!なジェスチャーを後ろに見ながら、午前がタイムアップ。釣りの全日程が終了となった。
 
 
 

 
空港に到着後は特にトラブル無くチェックイン完了。1時間以上ある待ち時間は、ブラックコーヒーを飲みながら旅の写真を見返す時間となる。
 
毎回思うが、帰り道の空港ほど寂しいものはない。旅の終わりを惜しむ気持ちと、またいつか来ようという希望が入り混じる帰路。
 
まぁ、生きて頑張ってれば、またいつか帰ってこれるでしょう。遠征の釣りはそう思えるから好きだ。
 
 

 
綺麗な景色や、魚も人も文化も、この先ずっと残ってる保証はない。今あるものは今しか見られない。目の前にあることに感謝して、目に焼き付けておきたいと思えたマレーシア遠征だった。
 
 
 
さて、またもや長々とアジアのブログを書いてしまった今回。ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございました。また次回もご覧ください!ではまた。
 
 

 

 

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