2023.05.11
カテゴリー: Monstruo(モンストロ)
TULALAが送り出す、世界記録と対峙するために生まれたシリーズ「モンストロ」。
何度かのリニューアルを経て、現在は「モンストロ “G”」、「モンストロ “コンセプトディストラクション”」、「モンストロ “ワールドレコード”」の3シリーズに分かれています。琵琶湖をはじめとした全国のあらゆるフィールドで、多くのドラマを残してきた歴史あるシリーズです。
今回は、そんなシリーズの中から「モンストロ “G”」をピックアップ。「710(ナナテン)」、「75(ナナゴー)」、「79(ナナキュー)」の呼び名で親しまれたGモデル筆頭の3モデルを詳しく紹介して参ります!
開発者の呉 行修 氏によるモンストロ誕生エピソードは、2022年のカタログでも紹介されていました。
『モンストロはビックベイトとスイムジグを基軸にしたロッドを目指してスタートしましたが、その時ベースになったのはティップを少しだけ詰めたエルホリゾンテ78でした。
当時は高弾性全盛期で、スローテーパーの竿が世に少なくなっていました。そんな中で、スローテーパーに近いテイストにこだわって、新しいロッドを作り上げることができないか、皆で考えました。
そこで偶然生まれた、ティップを詰めたエルホリ78がヒントになったわけです。スローテーパーでティップまで硬くすれば、ウィードは切れるしルアーの操作性も良い、かつ魚が掛かったらしっかり曲がってくれるロッドに仕上がりました。これは偉大なる発見だったと今でも思います。
硬い竿は簡単に作れますが、硬くて曲がる竿を作るのが難しかった。当時は前例もありませんでしたので、最も苦労した部分です。』
長年のトライ&エラーによって生み出された名竿達。洗練されたスペックだからこそ、今なお皆様に愛し続けて頂いているのかもしれませんね。
さて、ここからは個別により詳しい解説をさせて頂きます。
最初の解説は呉氏プロデュースのシリーズで最も人気の「モンストロ“G”710HC」
元々はチャターベイトのトロ巻きに特化させたロッドとして誕生しました。特徴的なロングレングスとロンググリップは遠投に特化し、またウィードを切る為のハードなティップを持ち合わせています。ボートでもおかっぱりでも、ルアーを遠くに飛ばせるというのは大きなアドバンテージですよね。
モンスターサイズは人が思っている以上に敏感です。足音、ライト、ボートの騒音など、人間の気配を察知した瞬間にスイッチOFFとなる個体が殆どです。気配を悟られないよう、シビアなモンスターサイズへロングディスタンスからアプローチすることが重要となります。毎日毎日、規格外の琵琶湖ビッグバスへアプローチし続けたゆえに考え出された遠投性能という訳です。
使用するルアーの代表としては、チャターベイト、5~10gのスコーンやテキサス、ウェイテッドリグやノーシンカー、バイブレーションなどのプラグ、2~4ozのビッグベイトなど、ヘビーバーサタイルの決定版とも言える一本で、様々な釣りに対応することができます。
これらの汎用性はブラックバスだけでなく、シーバスやロックフィッシュなどソルトシーンにおいても活躍しています。
TULALAスタッフ山浦 良明氏は、2oz~
ウェイトのあるルアーを操作すると、必要以上にティップが入り
ビッグサイズのルアーを投げる場合、PEラインはMAX5号前後まで。リーダーはMAX60lb程度までを使用可能。ご参考にしてみてくださいね!
※あくまでヘビーバーサタイルなバスロッドです
続いて、モンストロ随一のロングセラーである「モンストロ“G”75HC」
モンストロ“G”710HCよりもややシャープに硬く設計されたモンストロ“G”75HCは、ビッグベイトゲームに最適な一本です。
ストライクゾーンは2~6ozのビッグベイト。それらをアクションさせる際にも、ベリーが入り過ぎずにしっかりとルアーにアクションを伝えることが出来ます。そんな高いルアーの操作性を確保しながら、ファイト時は魚の重みに追従し、たとえMAXサイズのバスですら強引にねじ伏せるパワーを併せ持つヘビーデューティーです。
硬いが曲がる、シャープだが粘る。相反する性能を内包するモンストロシリーズの、対モンスターバス用バーサタイルロッドです。
もちろん、こちらもソルトにも応用可能です。
TULALAスタッフ川村竜太 氏は、ソルトシーンにおいて3〜6ozクラスのビッグベイトやペンシルを使う場合、モンストロ75を使用。
クラッシュ9のリップレスやメガドッグなどの操作系ビッグベイトを、フルキャストした先でもキビキビと動かしつつ、適度な曲がりでフッキングからランディングまで大型のシーバス相手でも不安なくこなします。
コノシロパターンなど、ベイトが大きい状況でビッグベイトやジャイアントベイトを幅広く使いたい方には特にお勧めとなります。
PEラインは4〜6号、リーダーは50〜100ポンドを使用。是非参考にしてみて下さいね。
最後は「モンストロ“G”79MHC」をご紹介致します。
正に“琵琶湖基準”ライトバーサタイルロッドな「モンストロ“G”79MHC」。元々は琵琶湖北湖エリアのディープを軽いウェイテッドで超スローに攻める為に設計されたロッドです。
モンストロ“G”710HCよりややライトなモンストロ“G”79MHCは、モンストロ“G”710HCでは軽いと感じるウェイトのルアーまでしっかりカバーすることが可能です。特にスローリトリーブの巻き感度は秀逸で、厳冬期のデッドスローゲームでの愛用家が多いモデルでもあります。
銘打つ通り、ウェイテッドリグ、スイムジグ、ビッグベイトのほか、縦さばきのロッドワークにも秀逸なバランスはライトテキサスやノーシンカーも快適に使用可能。更に言えばバイブレーション、シャロークランクなどにも。ヘビーロッドでは使用しにくいルアーウェイトを使える“琵琶湖”ライトバーサタイルです。
ブラックバス以外では、キジハタやクロソイなどのロックフィッシュでも活躍しています。ボトムの検知も素早く、リップラップや漁礁などの周りを攻める際に的確なルアー操作が可能になります。
使用ラインですが、ブラックバスではフロロ20lbが基準となります。ソルトではPEライン3号まででの使用を推奨。ロックフィッシュでは1.5号クラスのPEラインを使用することで、より感度が高まるのでオススメです。
今回はモンストロ“G”シリーズの中から3本を紹介させていただきました!
他モデルも詳しく紹介して欲しい!とのご要望がありますので、定期的にTULALAロッドの紹介記事もアップしていこうかと思います。もし、知りたいロッドがありましたらTULALA問合せフォームなどからご要望下さいね。
皆様よろしくお願い致します!