2024.06.28
カテゴリー: El horizonte(エルホリゾンテ)
みなさんこんにちは、北海道スタッフの樋口です。
5月下旬にロックフィッシュアングラーの夢の島である利尻島へ行って来たので、インプレを兼ねた釣行記を綴って行こうと思います。
利尻島は北海道稚内市の南西約40kmの日本海に浮かぶ周囲約61kmの火山島で、標高1,721mの利尻山(別名利尻富士)が中央にそびえています。200万年前に海底噴火によって生まれ、地名の由来はアイヌ語の「リイ・シリ」=「高い・島」という意味だそうです。
利尻富士をはじめ自然が豊かで、景色も一つ一つが美しく、心が浄化されていきます。
そして、なんと言っても利尻島はロックフィッシャー憧れの地。
大型のクロソイをはじめ、アイナメ、マゾイ、シマゾイ、オウゴンムラソイ等、北海道で狙える根魚たちが全て生息し、そしてサイズがデカい。そんな要素を含んだ夢の島へ5年ぶりに行って来ました。
今回のメインターゲットは愛すべきクロソイ。それをビッグベイトで狙ってみよう!と画策しました。すでにボートロックでは確立されているので、利尻島で使ったらどうなるのか試したくなったのであります。
時間がある時はウェイトセッティングを施したり、操作など有識者の方々にご教授いただいたりして、いざ実釣へ。仲間が6インチワームでバンバン釣り上げていく中、中々セッティング、レンジ、スピードが合わず全く反応がありません……
心が折れかけ移動を重ね「ちょっと移動する〜?」「うーん、そだね〜回収しちゃうわー」その会話でゴープロの電源を切った瞬間にモゾッと静かなバイト。
途端に反転、下に突っこまれ、瀬際と言うのもありかなり根に擦られます。
ですがエルホリゾンテ75のパワーで何とかかわして無事にランディング。
55cm 8lb(3.6kg ※ボガ測定)
抱卵個体のクロソイで、通称ビッグマム。
4kgに迫るその魚体はサイズ以上に荘厳で、利尻島特有の溶岩地帯に潜んでいた個体なので、鱗がチヌのようにガギガギしており、普段見ているクロソイとは風格からして別物でした。
色々試行錯誤してセッティングした努力が実った喜びと、聖地でその姿を拝めた感動と、無反応から一発逆転の驚きと様々な感情が一気に湧いて気温1桁、雨でずぶ濡れになり冷えた体が一気に汗だくになりました。それほど待ち望んでいた魚です。
そして日を跨いだ夜。同じポイントへ。
昼間の雰囲気とは打って変わって魚が離れてしまった模様。産卵を意識した個体がどこに入るんだろうか?とイメージしながら水深3mの小ワンド、沈み根にいかにもついてそうなエリアはクラッシュ9を投入
大体ミドルレンジに入り、巻き初めでソイ特有の本気のバイト。
竿のパワーもあり難なくランディング。
クロソイ 50cm 5lb(2.2kg ボガ測定)
産卵に入ったばかりの個体なのかスリムな個体。
だがさすが利尻、魚のフォルムが厳つくかっこいいです。
日昇と共に反応もなくなり、不眠で利尻に着いたので流石に疲れがピークに…
すっぽり、フィットする岩を見つけて気づいたら寝ていました。
帰りは利尻島名物の『ミルピス』をゲットしに車を走らせました。
このいい雰囲気の佇まいの建物に入ると無人の冷蔵庫に入っていて、小銭をポストに投函するという昔ながら?なスタイルなお店。
カルピスのような見た目に甘味と酸味が程よく疲れた体に染み渡りました。
最果ての自家製ジュースは絶品そのもの。美味しかったです。そして昼までゆっくりして利尻島を後にし、今遠征を終えたのでした。
さて、今回使用した竿はエルホリゾンテ75です。
屈強な竿が並ぶエルホリシリーズの中でも屈指のパワーロッドになっています。
使用した感じですと、クラッシュ9やダヴィンチ240のような4ozクラスのルアーがストライクゾーンど真ん中で、クラッシュゴーストのような9ozクラスのルアーがMAXウェイトのようなイメージでした。
とは言いつつも+30gのウエイトを背負わせて10ozくらいなら何とかキャスト可能です。
シャープな振り抜きは負荷がかかりすぎるとも感じました。
それにともなり身体にも負荷が掛かりやすいので、練習が必要になります。
魚をかけた感じはエキストラヘビー級の竿なので硬くバイトは弾きやすいイメージでしたが、思いの外バイトを拾えます。
ツララ特有のクラシカルなデザインは所有欲を、ツララ特有の曲がりは安心感を、それぞれアングラー側に与えてくれます。
クラッシュゴーストをキャストするのは難しい!けど魚はバラしたく無い!っていう方には良いのかな〜と思います。
もしも、10ozクラスのルアーがメイン!って方は
Harmonix corona80や新たに足立さんが開発されたMasso77などありますので、
ご自分に合いそうな竿を選んでいただければ幸いです!