2024.06.26
カテゴリー: Routes(ルーツ)
TULALAスタッフ岡林です。
久々の公式ブログ更新となりました。国内の釣りも相変わらず盛況で楽しいシーズンではありますが、今回は1年ぶりの国外逃亡ということで、マレーシア/ボルネオ島釣行を2回に分けて書かせて頂こうかと思います。遠いようで、思ったよりも近い東南アジアは、気軽にチャレンジできる海外釣行の地だと思っています。この釣行記が海外の釣りを目指す人の後押しになれば幸いです。
【日本出国、マレーシアへ】
2024年5月末、関西空港から香港を経由し、マレーシアのクアラルンプールに入った。今回は経由便だが、マレーシアには直行便も無数にあり、日本からのアクセスは抜群に良い。クアラルンプールでは、今回もアテンドをお願いする盟友のビックリマン高田と合流。もはや15年程の付き合いとなる彼に、以前より僕はマレーシアにおける釣り全般のアテンドをお願いしている。
1年ぶりのクアラルンプールは、相変わらず活気溢れる楽しい街だった。
日本からボルネオ島へは、行こうと思えばその日のうちに移動できる。しかし僕はクアラルンプールの雰囲気が好きで、道中必ず滞在するようにしている。熱気と排気ガスと、どこかの飯屋の美味そうな匂いが混じって漂ってくる空気が大好きだ。その夜は現地の友達と合流し、海鮮料理を食べた。これがまた絶品だった。
そのまま一泊し、翌日はいよいよボルネオ島への移動だ。昨日到着したクアラルンプールの空港に向かい、今度は出発ゲートからチェックインする。
移動は国内線で、1時間50分ほどのフライトだ。国内線も本数が豊富にあり、アクセスは良好。着陸直前には、大陸にクネクネと黄土色の川が流れているのが見え、ボルネオ島を実感する。明日からの実釣に身が引き締まる気分だった。
【一日目】
水辺に降り立つと、朝の生温い空気がまとわりついてくる。東南アジアっぽい、この空気感が僕は大好きだ。
昨日までは毎日のように雨が降り続き、トーマンの調子は上がらないままだったという。今、このタイミングで雨が止んでくれているのは、ある意味ラッキーなのかもしれない。
去年もお世話になったボートマンの船に乗り込み、ボルネオ島1日目の釣りが始まった。
去年も世話になったボートマン。操船とガイド力はピカイチ。
展開としては、巨大なママトーマン(稚魚ボール)をサイトで探しつつ、岸際をバズベイトでチェックする。
去年と同じではあるが、気分的にはサイズが見込めるママトーマンを今年は狙いたい。タックルは2本となり、両方ともTULALA フライテクス ルーツC69MHを用意した。
●タックルデータ●
ロッド:TULALA フライテクス ルーツC69MH
リール:アンタレスDCMD、レボビースト40HS
ライン:PE5~6号+80lb
少し進んだエリアで、幸先よくバズベイトにバイトがあった。しっかり乗った魚は、少し抵抗した後に難なくネットイン。サイズは大きく無いものの、開始早々のファーストキャッチに胸を撫で下ろした。
綺麗な模様のトーマンがヒットしてくれた。
2kgほどのトーマン。1年振りに会えて嬉しいぜ!アジアではレギュラーサイズだが、このフィールドではスモールサイズだ。逆に、このフィールドのポテンシャルが恐ろしい。
とりあえず1本出てくれたので、ママトーマンに狙いを絞って行くも不発。午後には豪雨がやってきた。
仕方なく、小屋に戻って豪雨が過ぎ去るのを待つ。ガイドの人たちが気を利かせてお菓子やコーヒーを入れてくれた。こういった気遣いはとても嬉しい。豪雨が止むまで待ち、夕マズメに少し釣りが出来たものの、その日はタイムアップとなった。
初日のキャッチは一本ながら、バズベイトでのバイトは多く、感触的には悪くない。昨年よりママの見える数は少ないが、ここから尻上がりで増えてきてくれるだろうと、翌日に期待を膨らませた。
【二日目】
二日目はママトーマンに狙いを絞り、サイトでの展開を希望した。意気込んで出船するものの、ママの姿が全く見えない。そもそも、雨で水が悪くなり、水位が激増している。水位が上がるとトーマンがブッシュの奥へ隠れてしまうので、状況的にはあまり良くない。
厳しい状況が続いた。昼まで走り回るもノーコンタクト。まぁ、昼からは水位が下がってくるらしいので、きっとチャンスは訪れる。逃すまい、と昼飯を食ってレストタイム。
ちなみに、フィールド周辺はそれなりに栄えており、コンビニやファストフード、スーパー、飲食店は無数にある。食おうと思えば、昼飯でケンタッキーが食える。海外旅といえば、ジャングル、秘境、などというイメージの方も多いと思うが。ここはそうじゃない。都市型フィールドであり、インフラはかなり整った環境だ。言わば、釣りに専念出来る環境であり、かつサラリーマンベースの僕でも来れる好アクセスが魅力である。
休憩が終わり、昼からもママトーマン狙いを続ける。しばらくして、かなり状況の良いママトーマンと出会うことができた。
しかし、出会ってすぐに、雨雲と共にスコールと強風がやってきた。マジか。地球よお願いだから今だけは落ち着いてください!という願いも虚しく、ようやく見つけたママトーマンは雨風にかき消されてしまった…。
やべー!と思わず口に出た雨雲の始まり。ここから雨雲は発達し、雨と強風が吹いてきた。
ギャグかと思うタイミングである。釣りをしていて、間が悪いと感じることは稀にあるが、まさかボルネオ島まで来てそれに遭遇するとは思わなかった。
いやしかし、これぞ釣りの楽しい部分だと思う。自然に翻弄され、人間の思うようにはいかない。日本であろうが海外であろうが、それは同じで、自然の気分で浮き沈みがあるから釣りは更に楽しくなる。
この日も豪雨による中断を余儀なくされ、2日目はノーフィッシュで終わってしまった。明日は状況が好転する事を期待しつつ、マレーシアの美味い飯を食べてモチベーションを保つのであった。
続く…
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