渓流を想定した、薄暗い床にも似合う薄いミントブルーと赤の配色。
ツララ・トリュテのミントカラー
土、水、木々。基本的にアースカラーといわれる色を、ツララの竿は纏っています。隣に置いて写真を撮ったとき、魚に似合う色でなければ意味がないからです。トラウトシリーズの竿の色を考えた折に、最も考えたのは渓流でした。ほとんどが薄暗い中準備し、川に沿って歩くのも薄暗い森の中。そんな中で激しく動き回るのですから、竿の色が暗く周囲に溶け込むのは非常に厄介です。
そんな中で、一つだけ思い出した出来事がありました。魚の腹の色。我々が見る腹の色といえば白ですが、これは元来、空の色への保護色といわれています。空といえば水色。そんな単純な思いつきでしたが、渓流を遡行してみると竿先が見えて便利ですし、魚の傍に添えて写真を撮っても、想像以上に上品でした。空の色を意識したからかは不明ですが、追いかけてきた魚が、竿の黒い影に怯えて戻るシーンもわずかに減った気がします。そんなわけで、このプロジェクトの色合いをミントに統一。少し変わったツララのシリーズになったと思います。